「安定性のための」一流騎手を買うということ

みなさんこんばんは。

 

おぼろです。

 

前回から始まりました「重賞を楽しんで勝つ」シリーズ、第1回は

 

「安定性のための」一流騎手を買うということ

 

がテーマになります。

 

一流騎手がなぜ安定性につながるのか、は後述するとして

まずはなぜ「安定性」を求めるのかを確認していきましょう。

 

そもそも安定って何が安定していることを言っている?って思われた方もいるかもしれませんので先に説明させていただきますとこれはつまり「馬券的中率」ことを意味します。

単勝馬券の安定性は「1着率」、

複勝馬券の安定性は「3着内率」を指します。

 

ここで仮にともに回収率は110%と儲かるロジックではあるが

高い的中率(30%)のロジックを持っているS.Aさん(とってもかわいい)と

穴党(的中率5%)のW.Mさん()の様子を比較してみましょう。

 

■S.Aさん(とってもかわいい)

  • 頻繁に的中し手元の資金が増えていくことからお金を稼いでいる、という実感が持てるためモチベーションが保たれる
  • 的中率が高いことからW.Mさんより1つの買い目に対しBETできる金額が多額にできる
  • 結果たくさんの利益を生むことができる 
  • かわいくなるためにたくさんのお金を使うことができる!
  • かわいくなる!
  • どがわえええええええええええええええええええええええええ

 

■W.Mさん

  • JRAに貯金している実感がもてる
  • 上によりモチベーションが保たれる()
  • 的中率が低いことからS.Aさんより1つの買い目に対しBETする金額が少額になる
  • 結果S.Aさんと比べBETした金額が少ないためにあまり利益がだせない
  • 安定しないため回収率110%のロジックであるにもかかわらず月単位でマイナスはザラ
  • ひもじい生活…

 

 ご覧の通りS.Aさんの圧勝ですね!

ロジックは回収率だけに目が行きがちですが的中率も大事であるということがわかりますね。

 

 

的中率の大切さを身に染みてわかっていただけたかと思うので続いては

的中率を求める=一流騎手を買う

 

となる理由を考えていきましょう。

 

  

 前回、重賞は全レースの中でも傾向が違うと言ったように平場レース込みのデータと同じように買っても高い回収率を見込むのは難しいです。

 

かといって重賞だけに絞った場合のデータ数 が約12分の1になってしまいデータ不足からただの傾向値ぐらいにしかなりません。それだけで勝ちに行くのはやはり物足りない…。

 

だからと言って総合的に判断して勝ち馬を予想する、となるのは 本末転倒です。このブログを書いている意味がありません。

 

そこで着目したのが…「騎手」です。

 

なぜ騎手なのか?

以下が私が騎手に着目した理由です。

  • 馬券購入者以上のお金がかかっている一流騎手は有力馬の中から乗りたい馬に乗っており、馬券購入者よりも圧倒的に多い情報量を持っている

→「一流騎手が乗る馬は勝つ可能性が高い」可能性が高い笑

  • 種牡馬などの情報に比べばらつきが少ない

Ex)同じディープインパクト産駒でも2倍の馬と100倍の馬が存在するが一流騎手が乗る馬が100倍になる可能性はかなり低い

  • 買いの判断がぶれにくく、覚えなければいけない情報が少ない

 

ではその一流騎手って誰のことなの?という話ですが以下の条件を満たす騎手と今回はしてみようと思います。

 

【一流騎手の条件】

  • 勝率16%以上
  • 複勝率40%以上

※芝ダ別々で判断

 

 データを見てみましょう

集計条件:芝・ダ別検索。騎手集計勝利数ソート上位29名

(集計期間:2015.11.28~2018.11.25の芝ダ全レース)

 

 <芝>

f:id:ar2nomight:20181126213851p:plain

<ダート>

f:id:ar2nomight:20181127003636p:plain

注.内田博幸(一流の条件を満たしていませんが平均人気に対する成績がよろしいため注という形で保留させてください)

 

続いて全レースをみてこの成績をたたき出している騎手たちの重賞勝利占有率を見てみましょう。

 

(集計期間:2015.11.28~2018.11.25芝ダ重賞レース)

<芝>

全343レース

 

騎手 勝利数 合計 占有率 勝率(重賞) 勝率(全)
C.ルメール 47 184 13.70262 25.54348 27.5
M.デムーロ 39 183 11.37026 21.31148 22.9
戸崎圭太 20 175 5.830904 11.42857 16.5
福永祐一 17 155 4.956268 10.96774 17
川田将雅 23 164 6.705539 14.02439 17.4
モレイラ 4 21 1.166181 19.04762 34.2
合計 150 882 43.73178 17.0068 #######

 

 

ここに先ほどで上がらなかった騎手でいわゆる一流と言われている騎手「武豊」、「ムーア」も加えてみてみましょう。

 

騎手 勝利数 合計 占有率 勝率(重賞) 勝率(全)
C.ルメール 47 184 13.70262 25.54348 27.5
M.デムーロ 39 183 11.37026 21.31148 22.9
戸崎圭太 20 175 5.830904 11.42857 16.5
福永祐一 17 155 4.956268 10.96774 17
川田将雅 23 164 6.705539 14.02439 17.4
モレイラ 4 21 1.166181 19.04762 34.2
武豊 26 166 7.580175 15.66265 12.3
R.ムーア 5 22 1.457726 22.72727 25.5
合計 181 1070 52.76968 16.91589 #######

 

 

<ダート>

全47レース

 

騎手 勝利数 合計 占有率 勝率(重賞) 勝率(全)
C.ルメール 1 28 2.12766 3.571429 21.6
M.デムーロ 7 18 14.89362 38.88889 20.9
戸崎圭太 4 17 8.510638 23.52941 18
内田博幸 5 21 10.6383 23.80952 10.6
合計 17 84 36.17021 20.2381 #######

 

芝で一流としていた騎手「川田将雅」、「福永祐一」を追加、そして例によって「武豊」、「ムーア」を加えた結果です。

 

騎手 勝利数 合計 占有率 勝率(重賞) 勝率(全)
C.ルメール 1 28 2.12766 3.571429 21.6
M.デムーロ 7 18 14.89362 38.88889 20.9
戸崎圭太 4 17 8.510638 23.52941 18
福永祐一 2 18 4.255319 11.11111 13
内田博幸 5 21 10.6383 23.80952 10.6
川田将雅 3 14 6.382979 21.42857 16.2
武豊 2 20 4.255319 10 12.3
R.ムーア 1 7 2.12766 14.28571 25.5
合計 25 143 53.19149 17.48252 #######

 

一流騎手+αで芝ダともに50%近くの占有率になりました。

 

毎回一流騎手が重賞に出てきているわけではない(ローカル重賞は特に)ですが

年間重賞のうち半分はこの9名の騎手が占めているのです。

占有率が50%ということは言い換えればベタ買いで5割的中するわけです。

もうここから選べばいいじゃん!てなりません?え?なりませんか?そうですか…。

 

この9人以外の騎手が束になっても同じだけしか勝てていないのです。

 

騎手が上手い下手ではなく、陣営が勝てる見込みのある馬を出走させるとき、騎手選んでいいよって言われたら大体この9人になってしまううんです。もちろん例外は腐るほどありますけどそれを拾っていてはキリがない。

 

回収率を求めていくとどうしても勝率が落ちてしまっていくので先に騎手に制限をかけて安定性を担保しておきたいため、一旦この8人に条件を絞ってこの先進めていこうと思います。

 

<今回の決め事>

重賞レースは以下の騎手が乗る馬しか買わない

【芝】

【ダート】

 

今回は以上になります。

 

例によって次回は母集団を絞る作業に入ります…。